残った。=捨てられた。‥?
「林地残材を買い取って欲しい」と依頼があった。
木材として不適な部位、切り出してもコストに合わない部位は切り落とされて山に残る。これが“林地残材”。
林業は機械化が進んで久しい。伐倒・枝払い・計測玉切り・積込み・運搬‥場面にも寄るが一連の作業の大部分は重機で行われる。でも、結局は“人”で操作するもの。作業員の感覚や経験、作業方針によっても林地残材の量は違ってくる。
今回のお話しは、山を(立木を)売却して業者が皆伐したものの林地残材が大量で、その中にはメートル単位で太く真っ直ぐな部位も多く含まれているとのこと。そのまま放置すると発芽、生育の障害になるので自力で運び出したい。材の受け入れと、その経費の足しにしたい‥と。
継続的ではない個人の山主は独自の販路も無いし、自家消費には量が莫大過ぎる。大規模な業者では行き届かない(だから、山に残った。)部分に“持込み価値”をつけて買い取り、カバーできるのであれば、山林の活性化にも微力ながらお役に立てるのではないかと考える。
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ここでのポイントは、
残された→「捨てられた」のではない。
運び出す→経費がかかる。
ごく当たり前のことだが、これを一般的に理解できているだろうか。
「石油が高いから薪が割安」って、
「木材は安い」って、
「廃棄先が無い」って、
ひと括りに情報発信されているのは明らか。間違ってはいないが、薪に見合う材を情報もろとも自力で入手して運搬・薪づくりが継続して出来る人、山林に携わる人や業界・マーケットにおける話なのに、プロセスを無視したいかにもオイシイような結果論だけが、山や木の情報に乏しい一般の方にまで報じられているのでは?
私も含めた薪ストーブユーザーは、薪で暖をとることはステータスのひとつと考えている方も少なくないと思うのです。薪を購入される方に限らず、自力調達・薪づくりされる方だって「石油価格騒動」以前から汗を流している方も多くいるのです。薪は何にも換え難い財産です。
薪ストーブを検討されている方々へ。
現地に存在する木が薪として自宅のストーブにくべられるまで、長い時間と幾重もの工程を経ます。(たとえ木が“ゼロ円”であっても)経費がかかりますし、またはそれに代わるご自身での作業が伴ないます。
「せっかく薪ストーブを導入したのに、こんな筈じゃなかった‥」にならないように、購入するにしてもご自身で作るにしても薪についての理解と確保を最優先とした上で、快適な薪ストーブライフをお楽しみいただきたいのです。
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